「“様子を見よう”が危険なサイン5つ」

― 犬・猫の小さな変化を見逃さないために ―

「少し元気がないけれど、もう少し様子を見ても大丈夫でしょうか」
「一度吐いただけなので、明日まで待ってみようと思っていて…」
動物病院で日々診察をしていると、このようなご相談を多くいただきます。
もちろん、本当に一過性の不調で自然に回復するケースもあります。しかし、初期症状がわずかな変化しか示さない病気も少なくありません。
犬や猫は、不調を言葉で伝えることができません。だからこそ、飼い主様の「いつもと違う」という感覚が何より大切です。
今回は、横浜上永谷あお動物病院として特にお伝えしたい、“様子を見すぎないでほしい5つのサイン”について、医学的な視点から解説いたします。
① 食欲が落ちている(半日~1日続く場合)

犬・猫にとって「食べない」は重要な受診目安です。
特に肥満気味の猫は、食欲不振が続くと肝リピドーシス(脂肪肝)を発症することがあります。数日間の絶食でも重篤化する可能性があるため注意が必要です。
犬では、
・急性膵炎
・消化管閉塞(誤食)
・感染症
・腎疾患
などが隠れている場合があります。
「好きなおやつも食べない」「明らかに量が減っている」という変化があれば、早めのご相談をおすすめします。
② 嘔吐や下痢が繰り返される

犬や猫は比較的嘔吐しやすい動物ですが、以下の場合は注意が必要です。
・1日に何度も吐く
・水を飲んでも吐く
・血液が混じる
・下痢が止まらない
・元気がない
これらは、腸閉塞、急性膵炎、感染症、重度の胃腸炎などの可能性があります。特に子犬・子猫やシニア犬猫は脱水が急速に進行します。
「昨日も吐いたけれど様子を見ていた」というケースで、実は重症化していることもあります。嘔吐・下痢が続く場合は横浜上永谷あお動物病院へご相談ください。
③ 呼吸が速い・咳が出る

呼吸の異常は、見逃してはいけないサインです。
安静時(寝ているとき)の呼吸数が1分間に30回以上であれば受診の目安です。
犬では僧帽弁閉鎖不全症などの心臓病、猫では肥大型心筋症が背景にあることがあります。また、肺炎や気管支炎の可能性もあります。
「少し咳をするだけ」と感じられても、心疾患や呼吸器疾患は早期発見が重要です。特にシニアの犬・猫では注意が必要です。
④ 元気がない・動きたがらない

「年齢のせいかもしれない」と思われがちな変化ですが、
・内臓疾患
・発熱
・関節炎
・椎間板疾患
などが隠れていることがあります。
犬や猫は痛みを隠す傾向があります。散歩を嫌がる、抱っこを嫌がる、寝ている時間が急に増えたといった変化は、体からの重要なサインです。
港南区でも高齢の犬・猫が増えており、シニア期の体調変化に早く気づくことが健康寿命を延ばす鍵になります。
⑤ 尿の回数・量・色の変化

泌尿器疾患は非常に多く見られます。
・トイレに何度も行く
・少量しか出ない
・血尿がある
・水をたくさん飲む
これらは膀胱炎、尿石症、腎疾患、糖尿病などの可能性があります。
特に尿が出ていない場合は緊急です。数時間で命に関わることがあります。
水を多く飲む変化も重要なサインです。「年齢のせい」と思わず、ぜひ一度ご相談ください。
「相談していいのかな?」と思ったら

港南区には、ご高齢の飼い主様も、小さなお子様がいるご家庭も多くいらっしゃいます。
皆さまに共通してお伝えしたいのは、
“早めの相談は決して大げさではない”ということです。
結果的に「大丈夫でした」であれば、それが一番です。
私たちは、それを確認するためにいます。
港南区で犬・猫の体調に不安を感じたら

当院では、
• 丁寧な身体検査
• 必要に応じた血液検査・画像検査
• ご家庭でできるケアのご提案
を行っています。
「こんなことで受診していいのかな?」
そのお気持ちごと、お話しください。
犬・猫とご家族が安心して暮らせるよう、
横浜上永谷あお動物病院がかかりつけ医としてお手伝いできれば幸いです。
